かつて「成人病」と呼ばれていたものが「生活習慣病」と呼ばれるようになり、健康状態と
生活習慣とが密着な関係にあることがわかってきました。
また、食生活の偏りなどから、原因はわからないもの心身の不調を感じたりという人が増えています。
以前は、加齢によって発症すると考えられていたので、成人病と呼ばれていました。
しかし、この病気が発症するまでには食生活・喫煙・飲酒等、個人の日常の生活習慣に深く関わって
いることがわかり、1996年12月、当時の厚生省、現・厚生労働省の「公衆衛生審議会」が成人病に
代わって、生活習慣に着目した生活習慣病という概念を新たに導入したのです。
「高血圧治療ガイドライン」では、収縮期血圧が130(mm/Hg)未満で拡張期血圧が85未満を正常
血圧としています。また、収縮期血圧が140以上拡張期血圧が90以上を高血圧としています。
生活習慣病の代表的なもので、成人の3人の1人、高齢者では2人に1人が発症しているといわれてい
ます。原因は、遺伝的要素・塩分の強い食事・喫煙・飲酒・不規則な生活が、加わって起こります。
高血圧が続くと心臓に負担がかかり、血管壁が厚くなって動脈硬化を引き起こします。
その結果、心不全・腎臓病・脳梗塞を起こしやすくなります。
血圧が高くなっていても気づかない事が多く、ある日突然、心筋梗塞や腎不全をおこす危険性が
あり「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」といわれています。
血液中のコレステロールやトリグリセリド(中性脂肪)等のいずれか、または両方が過剰な状態です。
食べ過ぎ・肥満・運動不足が主な原因ですが、閉経後の女性も女性ホルモンが減るとともに高脂血症
になりがちです。閉経後には女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減少してきます。エストロゲン
は、血液中の脂質を正常に保つ働きがあり、このホルモンが減少してくるとLDLコレステロールが増え
て動脈硬化へと発展していきます。
糖尿病とは、インスリンというホルモンと密接な関係にあります。
インスリンとは、血液中のブドウ糖(血糖)を細胞がエネルギーとして利用されるときに働きます。
その他にタンパク質の合成・中性脂肪の形成・貯蓄を促進するもので、生命の維持には不可欠なも
のです。発症の原因は、遺伝1型でインシュリン分泌量はほとんどありません。2型は中高年に発症
する事が多く全体の大多数を占めています。
発症因子として過食・偏食・運動不足・ストレスなどの影響があります。
初期段階では、自覚症状がないまま進行することが多いといわれています。
脳血管疾患は、「ガン」「心疾患」に次いで日本人の死亡原因の第3位です。
原因は、脳の血管が詰まったり破れたりして起こります。代表的な疾患は「脳梗塞」と「脳出血」です。
危険因子としてあげらるのは、「高血圧」「高脂血症」「ガン」です。脳血管疾患は、場合によっては
障害が残りやすい病気です。半身麻痺・言語障害・意識障害など
血中のコレステロールの増加や中性脂肪の増加も、血液の流れを妨げる危険因子となるので注意が必要
です。予兆として、頭痛・吐き気・手足のしびれ・めまい・喋りづらいなどの症状があります。
そのような症状が出た場合、早めに医師の診断を受けてください。
心疾患は、日本人の死亡原因の第2位です。狭心症や心筋梗塞は、皆さんも
動脈は圧力の高い血液の流れを絶えず受けています。ですから、元々は弾力のあるものですが、
高血圧の状態が続いている人の血管は、常に張りつめた状態にあるので破れやすくなっています。
また、動脈壁の中に弾力のない繊維が増えると硬くなります。動脈内壁が厚くなり、狭くなった
動脈は血流が悪くなります。特に動脈硬化がおこりやすい場所として、脳動脈・頚動脈・冠状動脈
腎動脈・大腿動脈などがあります。
発生した動脈硬化は、脳血管疾患・心疾患などの命に関わる病気に進行する恐れがあります。
日本での死亡原因第1位はガンです。
がん細胞は、体外から侵入してきたものではなく、元は自分の体の一部であった
細胞が何らかの理由で遺伝子に傷がつき、以上な細胞になって発生します。
発生すると、増殖して周囲の細胞を圧迫したり、破壊したりします。
遺伝子を傷つける危険因子として、食生活が約35%、タバコが約30%、アルコール、
塩分、タンパク質や脂肪の摂り過ぎ、また近年話題になっている紫外線も外部から
の遺伝子に傷をつける原因になっています。